京都維新の会 新人議員研修受講。京都に求められている姿勢とは?
本日は京都維新の会主催の新人議員研修に参加しました。
しかも講師は日本維新の会の政務調査会長の音喜多駿参議院議員。
政務調査会長自ら講義に来て頂けるとは大変ありがたいことです。

ちょうど先週に日本維新の会主催での新人議員研修を受講したところでしたが、今回は京都維新の会主催の新人議員研修。
記事①:統一選で365人初当選の維新、異例の新人研修「先生と呼ばれ調子に乗らないように」
https://news.yahoo.co.jp/articles/4b64e9c65bc621d3e1b7ec6dba471146b9192705
実は今回の研修は京都独自であり、ここまで密に研修をやるのも珍しいことで私は初めての経験です。
では、なぜ京都では独自に新人議員研修をしたかというと京都独自の事情があります。京都府議会では日本維新の会と国民民主党が、京都市議会では日本維新の会と京都党と国民民主党が統一会派を結成したことにより、維新としての政治的スタンスを改めて周知する必要性が高まったと考えます。
記事②:国民、維新が合流 京都府議会と京都市議会
https://www.sankei.com/article/20230428-Z6BGKM4GLBI67A2X7QJYGBQN4M/
※会派とは、議会運営について活動を共にする複数の議員で構成されるチームのような集まりです。基本的には、同じ政党内で組むことが多いのですが、政策が近しい政党や議員と組むことや、議会改革を目的に組むこともあります。
会派を組む際に同じ政党内だけで組む方が、政党としての政策を100%の純度で訴えることができます。一方、他の政党や政策が近しい議員と会派を組むことにより会派としての影響力を増やすことができる代わりに、政党としての政策を100%訴えることが難しくなります。
要は他議会でも共通して言えることが、他の政党と会派を組む際はメリットとデメリットを見極めて組むことになります。
今回の研修では、京都維新の会の新人議員に対して以下のことを中心に講義内容でした。
≪研修内容≫
・野党とは何か
・議会運営について
・人事院勧告の維新のスタンスについて
講義内容は日本維新の会の基本的政策から、議会でのスタンス、政策立案、陳情に至るまで幅広く明日からも使える知識やテクニックを含めた内容でした。
京都では、2024年2月には京都市長選挙を控えていることから、京都市会や他の京都維新の会の所属議員が所属している会派の動向に注目が集まっています。
京都維新の会に求められている姿勢とは、「現政権に対しての新しい選択肢」の提示かと私は考えています。
私も京都維新の会のメンバーの一員として、皆様から頂いたご期待に沿えるよう、学んだことを着実に実行に移していきます!
まずは、明日の5月22日(月)~26日(金)に開催される5月臨時議会を全力を尽くして参ります!

写真は移動中の朝倉りょう京都市議(中京区)とのツーショット。

≪講義メモ≫
【①改革政党・野党としての議会活動との向き合い方:音喜多駿政務調査会長】
【ハイライト】
◎「どういう聞き方すれば、新しい答弁書けますか??」(職員向け)新たな答弁を獲得するテクニック。
◎「何を聞いたら、ニュース記事になりますか?」(記者向け)メディアの利用方法。
◎一般陳情:役所の手間をできるだけ省く。口頭ではなく、紙で出すとGood!
◎やることに迷ったら、情報発信をせよ!!
〇国会と地方議会の違いとは?⇒二元代表制
地方議会に建前上は『与野党』がないが、実際には存在する。
大抵は無所属の市長を与党相乗りで応援する。
与党:権力を与る(あずかる)。政権担当をする政党
野党:政権担当をしない政党。
大阪維新の改革・政策は理想⇔立ち位置は地域によって異なるので、取るべき戦略が異なる。
〇議案と条例案への向き合い方
「賛成」するだけでは価値はない。※反対するのが基本。
賛成+付加価値=反対することで存在感を示す。
※賛成するなら、条件が必要。
首長の予算案が満点=その地域に維新は必要ない。
⇒それができないなら、議員バッジの価値を疑うべし。
〇「予算案」の重要性
政治家の最も重要な仕事は=「再配分」=予算案。
∴首長・役所は喉から手が出るほど賛成してほしい。
⇒その立場をどう活用し、存在感を発揮するか?
〇ケーススタディ:国民民主党は2022年予算案に賛成。バーターで、トリガー条項の凍結解除。
⇒しかし、結果は反故にされた。減税ではなく、補助金バラマキした。
〇予算は全ての起点。賛成するなら、どれだけの獲得ができるかを見極める必要がある。
⇒実現可能な案が必ず必要。
〇政策立案・議会質問に臨む姿勢。
<常に意識するべきうこと>
・数字(執行率や内訳)
・前例
・類似の施策
・他自治内の事例
〇議案の読み方、質問レク等
・言わなかったことより、言わなかったことに意味がある。
書いてあることより、書いていなかったことに意味がある。
・他党の動向を探る。反対には何かしらの意味がある。(例えば共産党)
⇒反対理由への反論を読み解き、議案の弱点をさらに探す。
・役人は「敵」ではない。しかし、適度な緊張関係も必要。(舐められない努力をするべし)
・「質問力」を高める。⇒新たな答弁の獲得を意識する。聞き方を変えれば、答弁も変わる。
(例)「教育無償化の試算」をしてみてはどうでしょうか?
◎「どういう聞き方すれば、新しい答弁書けますか??」
⇒記者、メディアを利用せよ。影響力を駆使して、政策を前に進めるために必要。
◎「何を聞いたら、ニュース記事になりますか?」世論を動かすために、メディアを動かす。
〇請願、陳情
・一般陳情
役所の手間をできるだけ省く。口頭ではなく、紙で出すと◎
〇やることに迷ったら、情報発信をせよ!!
・「議員が得られる情報」=「有権者にとって貴重な可能性」、反響は自己へのフィードバック
【②改革政党・野党としての議会活動との向き合:音喜多駿政務調査会長】
〇人事院勧告
⇒全国的な見解が必要。しかし、全国での統一的な見解はない。各自治体に一任する。
Q1,公務員から先に上げてみてはどうですか?
A1,薄く広くは意味がない。まずは民間から先にする。
Q2,自衛隊はなぜ例外扱い?音喜多政調会長ブログ見解:「とりわけ自衛隊などについては、民間の経済状況に左右されない給与体系の考案や、仕事の危険度にあわせた手当を増やすことによる大幅な待遇改善が必要である」
A2,危険度の質が違う。 自衛隊:海外での国防に関わること⇔消防、警察:国内での警備に関わること。①「給与体系の変更がしなければいけない」+②「自衛隊の給与アップするべき」
⇒2022年は②が満たされたので、①の必要性を訴えた上で維新は賛成した。
〇質問
・記者にあえて、質問内容を提供する。
×アンチがいない
〇アンチがいる。存在価値がある。エッジが効いている。